機能材料工学コース
教 授  大和 武彦 (YAMATO Takehiko)
E-mail:yamatot [at] cc.saga-u.ac.jp (メールアドレスは [at] を@に変更してください)

1975九州工業大学工学部業化学科卒業
1977九州大学工学研究科合成化学修士課程修了
1977九州大学生産科学研究所 助手(-1978)
1979九州大学工学研究科博士課程中退
1980九州大学生産科学研究所 助手
1986佐賀大学理工学部 助教授
1998佐賀大学理工学部 教授
2005佐賀大学海洋エネルギー研究センター 教授(兼務)
2010佐賀大学大学院工学系研究科先端融合工学講座 教授

専門分野:有機化学(有機合成化学)
所属学会:日本化学会,有機合成化学協会,イギリス化学会,アメリカ化学会

佐賀大学教員総覧データベース



研究の概要
特異な構造要素を持つ新規機能性有機化合物の創成と化学修飾による機能高度化を目指して,反応性中間体を活用した有機合成化学を展開している.


研究の特色

地球環境に優しい有機合成法の確立(Green Chemistry)

 ・超強酸性触媒系の開発および有機合成化学への応用
 ・水中での有機合成反応

特異な構造をもつ有機化合物の合成・反応性・機能性

高機能性を有する有機化合物の創成は有機合成化学の重要な研究課題である.高度な歪み化合物の一群であるシクロファン系化合物は反応性に富み,多くの機能性を秘めた物質である.本研究では芳香族化合物の位置選択的合成法を基本的手法としてこれらの化合物の大量に合成し得る,一般性の高い新しいルートの開発を行っている.さらに,この新合成法を用いて多種類のシクロファン系化合物を合成するとともに,その成果を基にしてそれらの反応性・物性を解明し,新しいシクロファン化学の分野を開拓している.

分子認識に基づく超分子システムの構築と機能性有機材料の開発

合成した新規化合物の高機能性を有する有機材料への応用に取り組んでいる.その基礎研究として,光・熱等外部刺激に応答する有機色素,導電性シクロファンポリマー,分子識別機能を持つマクロ環化合物等の特異な分子構造を有する化合物の分子設計を行い,分子レベルでの機能-構造相関の解明を展開している.さらに,本成果を基に分子素子の設計・合成・評価を行い,人工超分子系の構築に関する分子設計指針の確立を行っている.

青色発光有機物質の創成および有機EL材料への応用

次世代の自発光型のフルカラーフラットパネルディスプレイとしての応用開発を目的に有機 EL 材料としての新規な一重項発光材料および一重項青色発光材料用新規ホスト材料の合成とそれらを用いた素子特性に関する研究を行っている.