医工学コース
准教授  住 隆博 (SUMI Takahiro)
E-mail:sumi [at] cc.saga-u.ac.jp (メールアドレスは [at] を@に変更してください)

1996九州大学工学部航空工学科卒業
1998九州大学大学院工学研究科航空宇宙工学専攻修士課程修了
2002九州大学大学院工学研究科航空宇宙工学専攻博士課程単位取得退学
2002博士(工学)(九州大学)
2002独立行政法人航空宇宙技術研究所 航空宇宙特別研究員
2003独立行政法人宇宙航空研究開発機構 宇宙航空プロジェクト研究員
2005独立行政法人宇宙航空研究開発機構 招聘職員
2006独立行政法人宇宙航空研究開発機構 派遣研究員
2009鳥取大学大学院工学研究科 助教
2015佐賀大学大学院工学系研究科 准教授
専門分野:数値流体力学
所属学会:米国航空宇宙学会(AIAA),日本航空宇宙学会

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流体力学の数値解法の研究

空気(気体)や水(液体)を一般に流体と言います.流体は不規則に乱れる性質があり,これを乱流と言います.また,爆発など流体中に急激な強い圧縮が生じたとき,この不連続な圧力変化は音速以上の速度で伝播し,これを衝撃波と言います.このように流体には複雑な物理現象が存在しますが,これを支配する方程式はかなり分かっているものの,厳密解を導くことが極めて困難であるため,コンピュータシミュレーションに頼るのが一般的です.ところがこの数値解を得る方法は様々であり決して一つではありません.ここでは堅牢かつ信頼性の高い流体力学の数値解法の研究を行っています.

M2000ジェットの様子(密度)

圧縮性混相流の数値研究

流体は気相(気体)もしくは液相(液体)の状態をとります.一般に異なる相が混在する流体を混相流と言いますが,この中でも衝撃波の発生を伴うような圧縮性混相流に関する数値研究の歴史は比較的浅く,その数値解法に確固たるものが存在していません.しかしながら,例えば医工学分野における衝撃波治療やウォータージェット技術などは圧縮性混相流の範疇であり,実際に積極的に利用されています.ここでは先述の数値解法を応用した圧縮性混相流の数値研究を行っています.

水柱とM6衝撃波の干渉の様子(数値シュリーレン)