2.先端融合工学専攻の授業科目


研究科間共通科目
学術英語特論The goal of this class is to improve your overall research skills in English, focusing on surveying, writing and presenting.
職業倫理特論社会のシステム,個人の倫理,専門家の倫理,組織の倫理について,情報収集,分析,集約,発表能力を促す講義を行う.
ビジネスマネージメント特論経営環境の分析手法とそれに基づいた企業戦略の設定と実践計画の策定を学ぶ.具体的には,経営戦略,マーケティング戦略,人材組織戦略,会計手法を学び,実際のビジネスの場面における適応を理解する.
数値計算法特論計算機における数値表現から始まり,無限多倍長数値計算にも触れ,代表的な数値計算法の信頼性を数学解析の視点で解説する.さらに,計算力学の実例にも触れ,数値計算に係る理論といわゆるコンピューティングの関係を実例を通して講述する.
産学連携特論産学連携の具体例をはじめとして,知的財産権制度の概要と特許明細書の書き方,登録の方法,権利の解釈や権利の活用法などについて学ばせ,産学連携の概要について理解させる.
情報セキュリティー特論インターネット上の脅威からユーザを守るために使われている基本的な技術と,実際にありうる脅威,その対策について理解する.
人権教育特論人権教育の歴史,国際人権の概念を踏まえ,今日的な主な人権課題について概観する.人権教育の意義とあり方についての考察を深める.
プレゼンテーション英語特論専門分野に関して,英語で効果的にプレゼンテーションができる能力を養う.

専門科目
基礎教育科目
プロジェクトスタディ受講生が各自の専門にとらわれることなく,機械・電気電子・化学に関する課題について,自ら考え,グループ内討議を行い,共同してまとめ,プレゼンテーションを行う.
医学概論生体の構造と機能について学ぶ.
医工センシング特論医学分野では,超音波診断装置,X線CT,PET,MRIなど様々な機器が使用されている.これらの装置では,逆問題というアルゴリズムが用いられ,観測データより,体内の状況を再構成する仕組みが実現されている.そこで本講義では, 逆問題を数理的側面からとらえ,原理を学習する.
医用信号解析特論生体信号の中で,特に脳波に関する知識,信号処理方法に関する講義を行う.
先端無機化学特論化学の基礎となる原子構造の本質と,それに基づく化学結合・分子構造や性質について講義・演習を行う.
先端有機化学特論有機化学・高分子化学・生物化学の重要な内容について講義・演習を行うとともに,学部講義内容の復習も行う.
専攻共通科目
融合数学特論微積分学に関する基礎的な事項について解説する.
融合物理学特論最近の物質科学研究の展開と,研究において有力な役割を果たすナノプローブ装置について講義する.
融合機械工学特論工業力学を通じた力学の基礎について講義する.次に,機械工学を構成する4つの力学(熱力学,流体力学,材料力学,機械力学)について概説し,機械工学という学問体系のアウトラインを横断的に講義する.
融合電気電子工学特論電気電子工学分野での基礎学問について,適用例を含めた講義を行うとともに,理解度向上のための演習を実施する.
融合循環物質化学特論環境分析の概要と反応速度論に基づく酵素阻害様式の解析方法ならびに受容体に対する用量-反応曲線の解析について解説する.
融合都市工学特論都市生活に関わる4つの環境,地盤環境,河川や下水などの水環境,人や物の移動に関する交通環境,建物内外の熱環境について横断的に講義する.
融合情報科学特論ネットワークの基礎知識や考え方や現状の問題点などを解説する.インターネットを初めとするグローバルな情報ネットワークに求められる課題や将来展望やネットワークの最適化や学習手法について,解説や議論を通じて理解させる.
先端融合工学特別講義T電気電子工学,機械工学,応用化学に関する最先端の研究動向に関する講義を行う.
先端融合工学特別講義U国際的に活躍する講師を迎え,先端的研究の講義を通じて国際的な視野を習得する.
先端融合工学セミナー英語論文を読み,それらをまとめて発表することにより,専門分野の知識を広め,能動的な勉学意欲を養い,説明能力を身につける.
先端融合インターンシップ特論インターンシップを通して,実践的な知識・技術を習得し,各種産業・企業への理解を深めるとともに就業感を養う.
先端融合工学特別実習・演習T研究テーマに関する数編の論文・総説をまとめ,自らの研究内容と比較考察する.これらの結果を資料にまとめて発表を行い,大学院生と教員参加のもとで討論を行う.
先端融合工学特別実習・演習U自ら遂行する研究結果を考察してまとめ,研究室内の学生と教員参加のもとで討論を行う.また,担当教員による指導のもと,公的な発表の場において研究内容を発表する.
先端融合工学特別実習・演習V研究グループ内の研究内容に特化した専門知識を習得するために,関連する最新の科学分野の動向・研究状況を把握すると共に,広範な知識を自分の研究に取り入れる能力を身につける.

専門教育科目 医工学コース科目
人体運動学特論人体運動学は生体反応の基本的な流れ:外的刺激→感覚器(センサー)→脳神経系(情報処理・伝達)→運動器(出力/アクチュエーター)を医学・生物学的な観点から学び,その知識を医療・福祉分野に応用するために必要な基礎を講義する.
福祉・リハビリテーション特論実際のリハビリや医療福祉の生の現場を学びながら,いかに工学的観点から,医療の現場にあたらしい工学的技術のニーズと期待があるかを読み取り,期待と現在の技術水準のギャップを埋めるべくあらたなブレイクスルーが得られるかを考えていく.
医工材料力学特論材料力学・固体力学の基礎を学習し,三次元CADによる解析モデル作成とCAEソフトによる有限要素法解析を行い,材料力学・固体力学における構造解析の流れと評価を理解し実践する.析の流れと評価を理解し実践する.
医工ロボティクス特論医工学分野におけるロボットの構成や,その要素について,それらの基礎から最先端の研究動向に至るまでの講義・課題解決演習を行う.
医工制御特論バイオエンジニアリングを学ぶ上で,制御工学の知識は非常に重要となる.本講義では制御工学の基礎的な考え方から,実践的な制御方法までの一連の流れを学ぶ.
医工力学特論座標と座標変換マトリクス,運動量,運動解析,相対運動,回転運動,関節運動.人体関節運度に関するオイラーパラメータとその運度量の計算.
医工流体機器特論熱・流体の諸現象を力学的,および工学的に考察し,よりよい医工機械の設計に資する知識について講義する.
医工流体応用学特論本講義では,流体工学が医療機器や医療技術に関わる問題について解説し,流体と医療との関係,その重要性について理解を深める事を目的とする.
医工数値流体工学特論熱・流体の数値シュミレーションの基礎から医工応用について解説する.
医工トライボロジー特論トライボロジーや生体関節に関する基本知識を学ぶ.そして,人工関節のトライボロジーおよびトライボロジカル設計について講じる.
医工伝熱特論相変化を伴う熱移動や多成分媒体の熱移動に関する基礎的な理論を学ぶとともに,それらの実用的な取り扱い方法を修得する.
医用統計学特論確率変数と確率分布,統計的推論と統計解析の基礎について講義する.
医用数値解析特論代表的な数値解析法である差分法,数値積分法,有限要素法,大次元連立一次方程式の解法,最適化手法などについて講義を行う.
医用電磁気学特論マクスウェルの方程式とエネルギー最小の原理を基に電磁気学の様々な基本法則を説明する.
医用システム制御工学特論生体における種々の制御メカニズムを工学的観点から定式化・説明する.
医用計測工学特論センシングの基礎的原理と医用分野を中心としたそれらの応用について講義・演習を行う.
脳生体情報工学特論脳科学,生体信号処理,生体情報工学に関連した文献を読み,内容理解するとともに,そこで得た知識を自らもコンピュータ上で利用することを目指す.
医用画像処理工学特論一般の画像処理でも用いられる画像処理技術,また,医用画像処理に特化した画像処理技術まで紹介し,学生自分自身でC言語を用いて画像処理のプログラムを作成させる.

専門教育科目 機能材料工学コース科目
先端無機材料工学特論セラミック無機材料の定義,製造法について説明する.次いで,各種装置に利用されているセラミックスの各機能発現機構について,化合物,結晶構造,微構造,をもとに説明する.
先端電子材料工学特論無機固体材料の中で金属イオンの酸化還元や固体中でのイオンの移動が重要な役割をはたすものに関して解説し,電気的な現象と化学とのかかわりについて理解をはかる.特に種々の電池の原理,特性について理解する.
先端有機材料工学特論特異な分子構造を有する有機化合物の合成についての基礎と応用について講義し,機能性有機分子創成の最前線を紹介する.
先端機能分子特論セラミックスや金属の機器分析,光学的性質,機械的性質について講義する.
先端物性化学特論有機機能材料の化学の基礎,機能性色素,液晶ディスプレイの仕組み,有機EL等,有機機能材料の応用について講義する.
先端物性工学特論材料調製,反応,分離などで重要な物質,熱,運動量(流れ)という輸送現象を,化学工学をベースにして様々なトピックとともに講義する.
先端生命化学特論細胞生物学分野,特に,膜の構造と細胞の情報伝達について講義する.
先端物質生産化学特論(1)環境にやさしい有機合成法を講義し,種々の合成反応に応用できるようにする.(2)合成化学的に重要な触媒反応に焦点を絞り,固体酸塩基触媒,還元触媒,酸化触媒,炭素―炭素結合形成触媒反応について講義する.
先端分離工学特論分離化学や分析化学で学んだ知識をもとに,分離法について講義し演習を行う.
先端複合材料工学特論光物性物理及び固体物理に関する基礎を講義する.
先端分析化学特論各種クロマトグラフィー,電気分析,熱分析および溶液の分子レベルにおける分析法について講義する.
セラミックス機能発現学特論エレクトロセラミックスを中心に,その機能発現に重要な結晶構造,微細構造,および非化学量論性などに基礎をおいた発現機構,基本特性について,プロセッシング技術の観点から最近のトピックを交えて解説する.
高温構造材料工学特論材料科学で固体NMRを利用できるように,前半でNMRと固体NMRの基礎,原理,測定法を解説し,後半で材料科学への応用について紹介する.
耐熱材料設計学特論熱力学の基礎となる関係式を導出した上で,材料系の安定性について学習する.スーパーアロイとその遮熱コーティングについて概説する.
機能性分子集積化技術特論通常方法の講義に加えて日本語や英語で記述された著作,論文等の資料の読解しまとめた結果を発表することを通して,専門分野の知識を広めるだけではなくまとめ方や発表方法に関する技術を習得する.
天然高分子系機能材料特論天然高分子材料の特性について講義するとともに,それらを用いたデバイス開発について例を挙げて解説する.
粉末冶金工学特論金属ナノ粒子に着目し,金属ナノ物質を出発材料にするからこそ可能な金属製品をキーワードとして,製法,性質,機能化,応用例について解説する.